「もう無理だ……」
夜勤のきつさや人間関係に耐えられず、寮から荷物をまとめて夜逃げ(バックレ)してしまった。
あるいは、30代で職歴がボロボロで、「こんな自分を雇ってくれる会社なんてない」と諦めていませんか?
ネット上には「期間工をバックレたらブラックリストに載って二度と働けない」という噂がありますが、それは半分嘘で半分本当です。
結論から言うと、過去にバックレていても、職歴がなくても、再び工場で働くことは十分に可能です。
この記事では、業界の裏事情を知り尽くした元期間工の編集長が、いわゆる「ブラックリスト」の正体と、過去の失敗を問わずに採用してくれる派遣会社について解説します。
一度や二度の失敗で、人生は終わりません。ここからリセットする方法をお教えします。
「期間工ブラックリスト」の正体とは?
まず、皆さんが最も恐れている「ブラックリスト」について、正しい情報を整理しましょう。
1. メーカー間での「共有リスト」は存在しない
例えば、あなたが「トヨタ」をバックレたとします。その情報が「スバル」や「日産」に共有されることはあるのでしょうか?
答えはNOです。個人情報保護法の観点から、企業間で退職者のネガティブ情報を共有することは違法行為にあたるため、そのようなリストは存在しません。つまり、A社をバックレても、B社の選考には全く影響しません。
2. 「同じ会社・グループ」内ではバレる
ただし、バックレた会社(およびその関連会社)には記録が残ります。
- 同じメーカーへの再応募: ほぼ100%不合格になります。「永久追放」と考えてください。
- 同じ派遣会社への再登録: 派遣会社(日総工産など)の社内データには「トラブル退職」として記録されるため、紹介を断られる可能性が高いです。
【対策】過去にバックレた会社とは「別のメーカー」または「別の派遣会社」を使えば、あなたの経歴は真っ白な状態でスタートできます。
30代無職・職歴なしでも採用される理由
「バックレ歴はないけど、空白期間が長い……」という方も安心してください。
製造業界は、他の業界とは比べ物にならないほど「過去」に対して寛容です。
「やる気」と「健康」があれば9割OK
工場の現場が求めているのは、「立派な経歴書」ではなく「明日から元気に動ける体」です。
面接で空白期間について聞かれたら、変に嘘をつくよりも、「少し道に迷っていましたが、これからは心を入れ替えて稼ぎたいです」と、未来への意欲を伝えればそれで十分です。
実際、30代・40代で職歴がなくても、期間工として採用され、そこから正社員になった人を私は何人も見てきました。
過去を問わない!採用ハードルが低いおすすめ派遣会社
もしあなたが、「大手メーカーの直接雇用(期間工)は敷居が高い」と感じるなら、審査が柔軟な「派遣会社」を経由するのが正解です。
特に以下の2社は、人柄重視で採用してくれることで有名です。
1. 40代・50代も歓迎!【工場求人フォルダ】
日本マニュファクチャリングサービス(nms)が運営するサイトです。
ここの特徴は、「年齢や経歴に対する許容範囲が広い」こと。
「他社で断られた40代未経験」や「職歴に自信がない人」でも、やる気さえあれば積極的に採用しています。
日払い制度もあるので、金欠からの再スタートにも最適です。
2. 人柄重視でサポート【Cic(イカイプロダクト)】
「履歴書よりも人柄」を見てくれるのがイカイグループです。
過去にやんちゃをしていた人や、生活に困窮している人に対しても、入社時の食料支援などで温かくサポートしてくれます。
「過去は過去、これから頑張るなら応援するよ」というスタンスの担当者が多いため、正直に事情を話しても受け入れてもらいやすいです。
バックレてしまった後の「再応募」で気をつけること
別の会社に応募する際、これだけは守ってください。
1. 履歴書に「バックレた職歴」は書かない
社会保険の手続き上、職歴を隠すとバレる……と心配する人がいますが、面接の段階でそこまで細かく調査されることは稀です。
短期間(数週間〜数ヶ月)でバックレた職歴なら、あえて書かずに「空白期間」としておいた方が、余計なツッコミを受けずに済みます。
2. 面接でネガティブなことを言わない
「前の職場は人間関係が最悪で……」と愚痴るのはNGです。
「以前は体力不足で迷惑をかけましたが、今はジムに通って体力をつけました」など、ポジティブな理由を用意しておきましょう。
まとめ:人生は何度でもリセットできる
期間工をバックレたからといって、あなたの人生が終わるわけではありません。業界を変えれば、会社を変えれば、いくらでもやり直せます。
日本の製造業は今、深刻な人手不足です。過去に傷があるあなたでも、「働きたい」という意思がある限り、現場は必ず歓迎してくれます。
まずは、採用ハードルの低い派遣会社に登録して、担当者に相談してみてください。「実は過去に……」と正直に話せば、「じゃあ、ここなら大丈夫ですよ」と意外なほどあっさり次の仕事が見つかるはずです。

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